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2019年10月28日

若き宮里弁護士は法廷で芦部信喜教授の証言を実現し国公法違反無罪判決を勝ち取った

若き宮里弁護士は法廷で芦部信喜教授の証言を実現し国公法違反無罪判決を勝ち取った

当事務所代表の宮里邦雄弁護士の手がけた「総理府統計局事件」のことが、信濃毎日新聞「芦部信喜 平和への憲法学」に取り上げられました。労働組合へのビラまきへの弾圧で三名の職員が政治行為を禁止した国公法違反に問われた事件です。記事の一部を引用します。

宮里弁護士は、「東大法学部生時代に講義を受けた芦部の研究室を訪ね、学者証人としての出廷を懇願した。初めてのことに芦部は当惑した様子だったという」「1970年7月傍聴席が満席になった東京高裁法廷。芦部は証言台に立った。」「宮里は、米国留学を経て芦部が確立した立法事実論や合憲性審査の方法、米国の判例などを順に質問し、核心に迫っている。」「最後に芦部が述べた言葉が静まり返った法廷に響いた。『表現の自由は民主主義の生命線である』」「被告人は無罪-。72年4月に出た判決は、一審の有罪を覆した。」(編集委員・渡辺秀樹))

1970年代から、芦部憲法理論を駆使して労働刑事事件の無罪判決を勝ち取っていた。私たちが敬愛する先輩である宮里弁護士の若き日々をほうふつとさせる記事でした。信濃毎日新聞に感謝します。

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