弁護士紹介

海渡雄一(かいど ゆういち)
KAIDO Yuichi

自己紹介

わたしは、1981年から32年間労働事件、原発訴訟などの環境事件、監獄訴訟などの人権事件に携わってきました。いくつかの事件について経歴書に書きましたが、これ以外にもたくさんの市民事件にも真剣に取り組んできました。航空機事故に伴う損害賠償事件や欠陥住宅事件なども多数担当しています。このような事件の弁護を通じて、憲法に保障された基本的人権を実現することが弁護士の役割だと信じて仕事をしてきました。福島原発事故を未然に防ぐことができなかったことは痛恨の極みですが、今は、原発事故の被害の実態を明らかにし、再稼働を止めるための訴訟に取り組んでいます。

また、弁護士として見過ごすことのできない、盗聴法や依頼者密告制度、共謀罪、さらには最近では秘密保全法制の問題などにも取り組んできました。

2010年4月から約2年間、宇都宮健児会長の下で、日弁連事務総長として働き、弁護士会の事務局を支える仕事をしました。

経歴等1955年 兵庫県に生まれる
1974年 灘高校卒業
1979年 東京大学法学部卒業
1981年 弁護士登録。第二東京弁護士会所属
1982年~ 日弁連拘禁二法案対策本部委員就任(現刑事拘禁制度改革実現本部、事務局長、本部長代行など歴任)
1990年~ 日弁連公害対策環境保全委員会委員就任(副委員長、エネルギー原子力部会長などを歴任)
2007年4月~2010年3月 八王子医療刑務所視察委員長
2010年4月~2012年5月 日弁連事務総長
2011年 米紙「フォーリンポリシー」世界の100人に選ばれる
原子力問題に関する経歴

・1981年から30年間にわたって、原子力に関する訴訟を担当
・旭化成ウラン濃縮研究所、もんじゅ訴訟、六ヶ所村核燃料サイクル施設訴訟、浜岡原発訴訟、大間原発訴訟、東海第2原発訴訟などを担当。
・審査の欠落を認めたもんじゅ高裁判決は原発訴訟の歴史に残るたった二つの原告勝訴判決の一つである(名古屋高裁金沢支部03.1.27)。 
・福島第2原発3号機の再循環ポンプ損傷事故後の運転再開差止株主訴訟
・福島第1原発3号機についてのMOX燃料装荷差止訴訟
・東京電力によるシュラウドなどの損傷隠し発覚時の刑事告発
・浜岡原発(認定)、福島原発(棄却)で働いた労働者の労災認定事件
・JCO事故健康被害大泉裁判
・もんじゅ事故の調査の過程で亡くなった西村成生氏に関するもんじゅ西村訴訟
・福島原発告訴団弁護団
・東京電力株主代表訴訟弁護団
・脱原発弁護団全国連絡会共同代表
・脱原発法制定全国ネットワーク事務局長
・原発労働者弁護団

人権活動に関する経歴・1981年から30年間にわたって、原子力に関する訴訟を担当
・旭化成ウラン濃縮研究所、もんじゅ訴訟、六ヶ所村核燃料サイクル施設訴訟、浜岡原発訴訟、大間原発訴訟、東海第2原発訴訟などを担当。
・審査の欠落を認めたもんじゅ高裁判決は原発訴訟の歴史に残るたった二つの原告勝訴判決の一つである(名古屋高裁金沢支部03.1.27)。 
・福島第2原発3号機の再循環ポンプ損傷事故後の運転再開差止株主訴訟
・福島第1原発3号機についてのMOX燃料装荷差止訴訟
・東京電力によるシュラウドなどの損傷隠し発覚時の刑事告発
・浜岡原発(認定)、福島原発(棄却)で働いた労働者の労災認定事件
・JCO事故健康被害大泉裁判
・もんじゅ事故の調査の過程で亡くなった西村成生氏に関するもんじゅ西村訴訟
・福島原発告訴団弁護団
・東京電力株主代表訴訟弁護団
・脱原発弁護団全国連絡会共同代表
・脱原発法制定全国ネットワーク事務局長
・原子力市民委員会委員
主な担当事件・日航機御巣鷹山墜落事故の遺族の集まりである8.12連絡会顧問弁護士
・中華航空機事故損害賠償請求事件
・信越放送取材ヘリ墜落損害賠償請求事件
・汐留エスカレーター転落死損害賠償請求事件

・国鉄の分割民営化に伴う国労差別事件多数
・全石油昭和シェル労組差別事件
・全自交タクシー規制緩和に関する国家賠償事件
・その他労働事件多数担当

・グリーンピース鯨肉横領告発事件
・建築欠陥訴訟(被害者側)多数担当
主な著書・論文

(原子力関係)
・日本弁護士連合会行政訴訟センター編『最新重要行政関係事件実務研究』(青林書院 2006)中の「もんじゅ訴訟」を執筆。
・日本弁護士連合会公害対策環境保全委員会編『公害・環境訴訟と弁護士の挑戦」(法律文化社 2010)中の「原子力発電をめぐる訴訟」を執筆。・吉村良一、藤原猛爾、水野武夫編『新・環境法入門―公害から地球環境問題まで』(法律文化社 2007)中の「原子力」の項目を執筆。・『原発訴訟』(岩波新書 2011)・『脱原発を実現する』(福島みずほと共著 明石書店 2012)・斉藤浩編『原発の安全と行政・司法・学界の責任』(法律文化社 2013)中の「3.11後の原発裁判の課題と展望」を執筆。・『反原発へのいやがらせ全記録』(編著 明石書店 2014)・『朝日新聞吉田調書報道は誤報ではない』(編著 彩流社 2015)・『市民が明らかにした福島原発事故の真実』(編著 彩流社 2016)

(人権関係)
・『刑事司法改革 ヨーロッパと日本』(小池振一郎と共著 岩波ブックレット 1992)・『監獄と人権』(編著 明石書店 1995)
・『監獄と人権2』(明石書店 2004)・『危ないぞ!共謀罪』(小倉利丸と共著 樹花舎 2006)・『共謀罪とは何か』(保坂展人と共著 岩波ブックレット 2006)・『刑務所改革』(菊田幸一と共編 日本評論社 2007)・『刑罰に脅かされる表現の自由 NGO・ジャーナリストの知る権利をどこまで守れるか? 』(GENJINブックレット 2009)・『何のための秘密保全法か――その本質とねらいを暴く』 (前田哲男と共著 岩波ブックレット 2012)・『秘密保護法対策マニュアル』(岩波ブックレット 2015)・『新共謀罪の恐怖』(平岡秀夫と共著 緑風出版 2017)・『可視化・盗聴・司法取引を問う』(村井敏邦と共編 日本評論社 2017)・『戦争をする国のつくり方』(編著 彩流社 2017)

 

【先輩・同僚・後輩弁護士からのコメント】

 海渡弁護士の強みは、国であったり大企業であったり、大きなもの、強い者であってもひるまず、事実と論理で挑戦し、目を輝かせて楽しむ力があることです。

 そして見えてきた小さな光明も、足がかりにできると確信し、皆を励ましてくれます。

 原発訴訟、監獄事件等、大きな事件に多数取り組み、最近ではSNS発信にも力を入れている海渡弁護士ですが、日照権事件、欠陥建築事件、離婚、相続事件等々、個人の依頼者の方の事件についても同じような意気込みで日々取り組んでいます。相談者の方のお話をじっくりうかがって一緒に悩み、前例も大切にしつつ、新しい法的な解決策をいつも探しています。是非、海渡弁護士に相談にいらしてください。

(秦より)

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